チャンピオンズリーグ組み合わせ決定 日本人7選手の相手は

チャンピオンズリーグ

2026-27シーズンのチャンピオンズリーグ組み合わせが決定した。マンチェスター・シティ対PSGなどのビッグカードに加え、日本人7選手にも欧州屈指の強豪との対戦が待っている。

CL組み合わせ決定、リーグフェーズから豪華カードが続出

2026-27シーズンのUEFAチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズの抽選会が8月27日、モナコで行われた。

今季も36クラブが一つの順位表で争うリーグフェーズ方式を採用。各クラブは異なる8チームと対戦し、ホーム4試合、アウェー4試合の計8試合を戦う。

その組み合わせは、リーグフェーズとは思えないほど豪華なものとなった。

マンチェスター・シティはパリ・サンジェルマン(PSG)とバルセロナ、アーセナルはレアル・マドリードとバイエルン・ミュンヘン、リヴァプールはアトレティコ・マドリードとインテルとの対戦が決定している。

さらにバルセロナ対PSG、バイエルン対マンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリード対インテルなど、決勝トーナメントでも違和感のないカードがリーグフェーズから並ぶ。

今季のポット分けは以下の通りだった。

ポット1にはPSG、バイエルン、レアル・マドリード、リヴァプール、インテル、マンチェスター・シティ、アーセナル、バルセロナ、アトレティコ・マドリード。

ポット2にはドルトムント、ローマ、スポルティングCP、アストン・ヴィラ、ポルト、マンチェスター・ユナイテッド、クラブ・ブルッヘ、レアル・ベティス、PSV。

ポット3にはフェイエノールト、リール、ボデ/グリムト、ナポリ、RBライプツィヒ、ビジャレアル、フェネルバフチェ、シャフタール・ドネツク、ガラタサライ。

ポット4にはスラヴィア・プラハ、スロバン・ブラチスラバ、シュトゥットガルト、AEKアテネ、LASK、コモ、RCランス、バイキング、サバが入った。

各クラブはそれぞれのポットから2チームずつと対戦するため、ポット1に入った強豪同士でも直接対決は避けられない。これが、現在のCLでリーグフェーズからビッグマッチが大量に生まれる最大の理由である。

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マンCはPSG&バルセロナ、優勝候補にも厳しい8試合

抽選結果の中でも特に目を引くのがマンチェスター・シティである。

シティの対戦相手は以下となった。

ホームではPSG、スポルティングCP、ナポリ、AEKアテネ。アウェーではバルセロナ、ポルト、RBライプツィヒ、RCランスと戦う。

ポット1から引いたのがPSGとバルセロナというだけでも難易度は高い。

近年の欧州サッカーを代表するクラブ同士の対戦であると同時に、ポット3にもナポリとライプツィヒが入った。ポット4ではAEKアテネとRCランスとの対戦となり、8試合全体を見ても簡単に勝点を計算できるカードばかりではない。

特に重要なのが、PSG戦をホームで戦える一方、バルセロナ戦はアウェーになる点だ。

リーグフェーズでは対戦相手だけでなく、「どちらのスタジアムで戦うのか」も難易度を大きく左右する。ホーム&アウェーで2試合を戦う従来のグループステージとは異なり、一つの対戦カードにつき試合は1度しかない。

つまりバルセロナとのアウェー戦で勝点を落としても、後にホームで取り返す機会はないのである。

PSGも簡単ではない。

PSGはホームでバルセロナ、ローマ、ガラタサライ、スロバン・ブラチスラバと対戦し、アウェーではマンチェスター・シティ、アストン・ヴィラ、ビジャレアル、コモと戦う組み合わせとなった。

新方式導入後のCLで結果を残してきたPSGであっても、シティ、バルセロナ、ローマ、アストン・ヴィラという相手を含む8試合を安定して乗り切る必要がある。

リーグフェーズは「強豪を倒せるか」だけの大会ではない。強豪同士の直接対決で勝点を失った後、中堅以下との試合を確実に取れるかどうかが最終順位を左右する。

この点で、シティやPSGのような優勝候補にも相当なマネジメント力が求められる。

アーセナルはレアル、バイエルン、ドルトムント、ナポリ

抽選直後から「厳しい組み合わせ」として注目されているのがアーセナルである。

対戦相手はレアル・マドリード、バイエルン、ドルトムント、レアル・ベティス、リール、ナポリ、サバ、スラヴィア・プラハ。

ホームではレアル・マドリード、ドルトムント、リール、サバと戦い、アウェーではバイエルン、ベティス、ナポリ、スラヴィア・プラハと対戦する。

ポット1でレアルとバイエルン、ポット2でドルトムント、ポット3でナポリを引いた形だ。

英『Guardian』も抽選直後、アーセナルについて比較的「厳しい側」の組み合わせだと評価している。ただし、これは抽選結果そのものではなくメディアによる難易度評価として区別する必要がある。

アーセナルにとってさらに興味深いのは、昨季との連続性である。

2025-26シーズンはリーグフェーズ8戦全勝という圧倒的な成績を残した。CLのリーグフェーズを全勝で終えた初のクラブとなり、そのまま決勝まで到達した。

そのチームが今季、再びレアル・マドリードら欧州屈指のクラブとリーグフェーズでぶつかる。

ただ、ここで重要なのは8戦全勝を再現することではない。

現在のCLでは8位以内に入りさえすればラウンド16へ直接進める。そのためアーセナルに必要なのは、強敵相手に毎試合勝ち切ること以上に、8試合を通じて勝点を安定して積み上げることである。

レアルやバイエルン相手に勝点を落としたとしても、それ自体でリーグフェーズ突破が危うくなるわけではない。

むしろベティス、リール、サバ、スラヴィア・プラハといった相手からどこまで勝点を取り切れるか。それがトップ8争いでは大きな意味を持つ。

これが旧グループステージと現在のリーグフェーズの大きな違いでもある。

遠藤航のリヴァプールはアトレティコ、インテルと激突

日本人選手の所属クラブで最も世界的な注目度が高い一つが、遠藤航の所属するリヴァプールである。

リヴァプールの対戦相手は、アトレティコ・マドリード、インテル、ポルト、クラブ・ブルッヘ、ビジャレアル、フェネルバフチェ、RCランス、LASKの8チームとなった。

ホームではアトレティコ、ポルト、ビジャレアル、RCランス。アウェーではインテル、クラブ・ブルッヘ、フェネルバフチェ、LASKと戦う。

まず最大の山場となりそうなのがアトレティコとインテルである。

アトレティコ戦はアンフィールドで開催される一方、インテル戦はアウェー。リヴァプールにとってインテルとの敵地での一戦は、8試合の中でも最難関候補になる。

ポット2からはポルトとクラブ・ブルッヘを引いた。

そしてポット3にはビジャレアルとフェネルバフチェ。特にフェネルバフチェとはアウェーで対戦する。イスタンブールの独特な雰囲気を含め、単純なクラブの戦力比較だけでは測れない難しさがあるカードだ。

ポット4ではRCランスとLASK。リヴァプールほどの戦力を持つクラブであれば、トップ8を目指すためにはこのカテゴリーの相手から可能な限り勝点3を取ることが求められる。

遠藤については、組み合わせ決定時点で「どの試合に先発する」といったことまで予測するのは早い。

一方、リーグフェーズ8試合に国内リーグやカップ戦が重なる過密日程を考えれば、チーム全体の選手層が問われる大会であることは間違いない。

特にリヴァプールのように強度の高いプレースタイルを採用するクラブでは、8試合すべてを同じ中盤構成で戦うことは現実的ではない。

遠藤にとっては、単に「CLのメンバーに入るか」という段階ではなく、アトレティコやインテルといったタイプの異なる強豪相手に、守備の安定や試合の締め役としてどこまで役割を得られるかが焦点になる。

鈴木彩艶にはPSGとバルセロナ、GKとして最高峰に挑む

鈴木彩艶が所属するアストン・ヴィラも、非常に華やかな組み合わせを引いた。

対戦するのはPSG、バルセロナ、ドルトムント、クラブ・ブルッヘ、フェネルバフチェ、ガラタサライ、バイキング、スラヴィア・プラハである。

ポット1からPSGとバルセロナ。

これだけでも、日本のサッカーファンにとって今季CLで最も見逃せない日本人関連カードの一つになる。

GKはフィールドプレーヤー以上に対戦相手の質が直接プレーに表れやすいポジションでもある。

PSGやバルセロナのようなクラブを相手にすれば、単純なシュートストップだけではない。

相手のハイプレスに対して後方からボールをつなげるか、背後へのボールをどこまで広く処理できるか、クロスやセットプレーで空中戦を制御できるか。GKとしての総合力を欧州最高レベルで問われる。

ヴィラにはドルトムント、クラブ・ブルッヘ、フェネルバフチェ、ガラタサライも待っている。

リーグフェーズでは試合順も無視できない。

例えば序盤に強豪が集中するのか、最終盤にPSGやバルセロナとの試合を残すのか。それによってチームの勝点計算や選手起用は大きく変わる。

鈴木にとっては、日本代表で世界を相手にすることとはまた異なる「クラブレベル最高峰の日常」が始まることになる。

伊藤洋輝はアーセナル、アトレティコ、マンUとの対戦へ

伊藤洋輝が所属するバイエルン・ミュンヘンも、ポット1らしい強豪揃いの組み合わせとなった。

対戦相手はアーセナル、アトレティコ・マドリード、レアル・ベティス、マンチェスター・ユナイテッド、ボデ/グリムト、リール、スラヴィア・プラハ、バイキング。

ホームではアーセナル、ベティス、ボデ/グリムト、スラヴィア・プラハ。アウェーではアトレティコ、マンチェスター・ユナイテッド、リール、バイキングと戦う。

アーセナル戦をホームで、マンチェスター・ユナイテッド戦をオールド・トラッフォードで戦うという組み合わせは、日本人選手の所属クラブという視点を離れても注目度が高い。

伊藤にとって重要になるのは、CLでは守備者に複数ポジションをこなせる能力が大きな価値を持つことである。

8試合の対戦相手には、アーセナルのようにポジショナルな攻撃を得意とするクラブ、アトレティコのように試合の局面を変えながら戦えるクラブ、マンチェスター・ユナイテッドのように個の力を持つクラブが並ぶ。

対戦相手によって最終ラインに求められる役割は変わる。

センターバックで高さや対人守備を求められる試合もあれば、左サイドでビルドアップ能力を必要とされる試合もある。

その意味で伊藤の複数ポジション適性は、リーグフェーズを長期的に戦うバイエルンにとって一つの選択肢になる。

ただし、実際の序列や出場時間についてはコンディションや国内リーグでの起用を含めて判断されるため、抽選結果だけからレギュラー起用を断定することはできない。

重要なのは、アーセナル、アトレティコ、マンUという対戦カードが決まったことで、日本人DFが欧州トップレベルのアタッカーと直接対峙する機会が生まれる可能性があるという点だ。

佐野航大はレアル&アトレティコ、PSVで真価が問われる

佐野航大が所属するPSVも、ポット1からスペインの2強を引いた。

対戦相手はアトレティコ・マドリード、レアル・マドリード、クラブ・ブルッヘ、ポルト、シャフタール・ドネツク、RBライプツィヒ、シュトゥットガルト、バイキングである。

レアル・マドリードとアトレティコという、スタイルの異なるマドリードの2クラブとの対戦が決まったことは佐野にとって大きい。

レアル戦ではボール保持時だけでなく、トランジションでどれだけ素早く守備へ戻れるかが問われる可能性が高い。

一方、アトレティコ戦は球際やセカンドボール、試合の流れを読む能力が重要になる。

さらにライプツィヒ、ポルト、シャフタールといった欧州カップ戦経験が豊富なクラブも並ぶ。

PSVはオランダ国内ではボールを握る側になる試合が多いが、CLでは必ずしもそうではない。

佐野にとってCLが価値を持つのは、国内リーグとは異なるゲームモデルに毎節適応する必要があるからだ。

自分たちがボールを長く保持する試合だけでなく、相手に押し込まれながらカウンターを狙う試合、プレスの圧力が一気に上がる試合、相手の個人能力で中盤を突破される試合も出てくる。

その環境でプレー強度と判断速度を上げられるか。

日本代表を含めた佐野の今後を考えても、レアルやアトレティコとの直接対決は単なる記念試合以上の意味を持つ。

上田綺世と渡辺剛、フェイエノールトでCLへ

日本人勢の中でも、個人として特に注目したいのがフェイエノールトの上田綺世である。

上田は2025-26シーズンのエールディヴィジで25得点を記録し、得点王を獲得した。

2位に8得点差をつける数字であり、UEFAも今季のフェイエノールト紹介で上田を「Key player」に選んでいる。

これは大きな変化である。

欧州移籍直後の上田は、「日本代表FWが欧州でどこまで適応するか」という視点で見られることが多かった。

しかし現在は違う。

今季CLに入る上田は、オランダリーグ得点王であり、相手クラブから事前分析される側のストライカーである。

相手のセンターバックは上田のボックス内での動き、ニアへの入り方、クロスへの合わせ方、ライン間からゴール前へ入るタイミングを準備してくる。

そこを上回って得点できるかが次の課題になる。

フェイエノールトには渡辺剛も所属する。

つまり日本人のセンターフォワードとセンターバックが同じチームでCLを戦う構図になる。

フェイエノールト自体はポット3であり、ポット1やポット2のクラブと比較すれば、リーグフェーズ突破を当然視できる立場ではない。

一方で、新方式ではポット3だからといって全試合で格上と戦うわけでもない。

同じポットからも2クラブ、ポット4からも2クラブと対戦するため、8試合の中で勝点を積み上げる余地は十分にある。

上田がリーグ戦で示した決定力をCLでも持ち込めるなら、フェイエノールトのトップ24入りだけでなく、日本代表のセンターフォワード争いにも強い材料となる。

オランダで25得点を奪うことと、欧州最高峰のDFを相手に得点することは同じではない。

だからこそ、今季は上田の欧州キャリアを測る重要なシーズンになる。

松岡大起はスロバン・ブラチスラバから大舞台へ

松岡大起の所属するスロバン・ブラチスラバもリーグフェーズ進出を果たした。

スロバンは予選を勝ち上がって本大会へ到達したクラブであり、ポット4からの参戦となる。

欧州のビッグクラブと比較すればクラブの予算や選手層には大きな差がある。それでも新方式のCLでは、ポット4のクラブにも一律で8試合が与えられる。

この点は日本人選手にとっても重要である。

従来型のグループステージであれば6試合で終了していたが、現在は最低8試合を戦える。強豪相手だけでなく、同じポットのチームを含む幅広い相手と対戦できる。

スロバンは8月26日に行われたプレーオフを突破し、36クラブのリーグフェーズ入りを確定させた。

ビッグクラブ所属ではない日本人選手が、予選から勝ち上がって欧州最高峰の舞台へたどり着くこと自体に別の価値がある。

松岡にとっても、CLは欧州での評価を変え得る舞台になる。

国内リーグでの活躍だけでは届きにくいスカウトやクラブ関係者の目に触れ、トップレベルとの試合で自分の強度や判断力を示せる。

一試合の活躍だけで移籍が決まるわけではないが、キャリアの市場価値という意味でもCL出場の意味は小さくない。

なぜポット1同士が対戦?現在のCL方式を整理

ここで改めて現在のCL方式を整理しておきたい。

かつてのCLでは32チームを4チームずつ8組に分け、ホーム&アウェーの6試合を行うグループステージ方式だった。

しかし2024-25シーズンから36チームによる「リーグフェーズ」に変更された。

36クラブ全体で一つの順位表を作るが、全クラブと総当たりするわけではない。

各クラブは4つのポットから2チームずつ、合計8クラブと対戦する。

各ポットでは1クラブとホーム、もう1クラブとアウェーで戦うため、最終的にはホーム4試合、アウェー4試合になる。

ここで重要なのが「自分が所属するポットからも2チームと戦う」点だ。

例えばマンチェスター・シティはポット1だからといって、ポット1の強豪を回避できるわけではない。むしろポット1から必ず2クラブを引く。

その結果、PSGとバルセロナとの対戦が決まった。

一方でポット4のクラブも、ポット4同士の試合が2つある。

つまり「ポット1=圧倒的に楽」「ポット4=8試合すべて格上」という仕組みではない。

ポットは対戦相手のバランスを取るための仕組みであり、従来のようにポット番号がそのままグループ内の序列になるわけではないのである。

また、同じ国内リーグに所属するクラブとは原則対戦しない。

さらに一つのクラブが同一国のクラブと対戦できる数にも制限がある。

36クラブに拡大し、各クラブが異なる8チームと対戦しながらこうした条件も守る必要があるため、現在の抽選は人間がボールを引くだけでは完結しない。

抽選とデジタル処理を組み合わせて対戦相手とホーム/アウェーを決定する仕組みになっている。

「突破」だけでは不十分、トップ8争いが重要な理由

現在のCLを見る上で最も重要なのは、24位以内に入れるかだけではない。

リーグフェーズ終了時の順位によって、その後の負担が大きく変わる。

1位から8位はラウンド16へ直接進出。

9位から24位はノックアウトフェーズ・プレーオフへ回り、ホーム&アウェーの2試合を追加で戦う。

25位以下はその時点で欧州大会から敗退する。以前のように下位クラブがヨーロッパリーグへ回る制度もない。

この「8位」と「9位」の差は非常に大きい。

プレーオフを戦うことになれば、2月の過密日程にさらに2試合が追加される。

国内リーグで優勝争いをしているクラブにとって、この2試合は単なる追加試合ではない。

移動、疲労、負傷リスク、主力の出場時間、直後の国内リーグ戦への影響まで含めれば、シーズン全体のタイトル争いを左右する可能性がある。

だからこそマンチェスター・シティ、レアル・マドリード、バイエルン、アーセナル、PSG、リヴァプールといった優勝候補は、「24位以内なら問題ない」という戦い方にはなりにくい。

目標はまずトップ8である。

そしてリーグフェーズでは得失点差も順位争いに影響し得る。

そのため強豪同士の試合で勝点を確保することと同じくらい、戦力差のある相手に対して得点を積み重ねながら勝つことが重要になる。

1-0で勝っても勝点3、5-0で勝っても勝点3という基本は変わらない。

しかし8試合終了後に複数クラブが勝点で並ぶ可能性を考えれば、終盤には得失点差が大きな意味を持つ。

これもリーグフェーズ特有の面白さである。

抽選は完全なランダムではない、「3季連続」の新条件も

今回の抽選には、もう一つ興味深いポイントがある。

CLの抽選は「強豪同士が偶然当たった」というだけではなく、複数の制約条件の中で行われている。

同一協会のクラブ同士は原則として対戦しない。また一つのクラブが同じ国のクラブばかりと対戦することを防ぐための上限も設定されている。

さらに2026-27シーズンでは、過去2シーズンに同じホーム側で行われたカードについて、3シーズン連続で同じスタジアム開催にならないよう条件が加えられた。

代表例がリヴァプールとレアル・マドリードである。

両クラブは新方式導入後の過去2季、同じ開催地で対戦していた。そのため今季両者が再び組み合わされた場合、同じホーム側で3年連続開催することはできない条件になっていた。

最終的にはリヴァプール対レアルそのものが今回の8カードには入らなかった。

このように現在のCL抽選では、各ポットから2クラブ、ホームとアウェーの均等配分、同国対決の回避、同一国クラブとの対戦数、開催地の制約など、多くの条件を同時に満たす必要がある。

見た目以上に複雑な抽選なのである。

ただ、その複雑さによって実現した結果は非常に分かりやすい。

「リーグフェーズの時点から、欧州最高峰同士が何度もぶつかる」。

これが現在のCLの最大の特徴と言える。

日本人7選手、それぞれ違う立場で迎えるCL

今季のCLには、日本人選手が所属する6クラブがリーグフェーズに進出している。

遠藤航のリヴァプール、鈴木彩艶のアストン・ヴィラ、伊藤洋輝のバイエルン、佐野航大のPSV、上田綺世と渡辺剛のフェイエノールト、松岡大起のスロバン・ブラチスラバである。

計7選手だ。

ただ、「日本人7人がCLに出場する」と一括りにするだけでは、それぞれの状況は見えてこない。

上田はエールディヴィジ得点王として、明確にチームの得点を期待される立場で欧州へ入る。

鈴木はGKとしてPSGやバルセロナという世界最高峰の攻撃陣と向き合う可能性がある。

佐野はPSVでレアルやアトレティコを相手に、中盤での技術と強度がどこまで通じるかを試される。

伊藤はバイエルンという優勝を求められるクラブで、アーセナルやマンUなどとの大一番で出場機会を得られるかが焦点になる。

遠藤はリヴァプールの激しいポジション争いの中で、過密日程を含めた8試合でどのような役割を与えられるか。

渡辺は欧州の強豪FWとの直接対決を通じて、センターバックとしての評価をさらに高める機会になる。

松岡は予選から勝ち上がったクラブの一員として、ビッグクラブ所属組とは異なる立場からCLに挑む。

7人全員が同じ条件ではない。

だからこそ今季は、単純なゴール数や出場時間だけではなく、「どのレベルの相手に、どの役割でプレーしたのか」を見る必要があるだろう。

リーグフェーズは9月開幕、試合順発表にも注目

2026-27シーズンのCLリーグフェーズ第1節は9月8日から10日にかけて開催される。

第2節は10月13、14日、第3節は10月20、21日、第4節は11月3、4日、第5節は11月24、25日、第6節は12月8、9日。

年明けに第7節が2027年1月19、20日、最終第8節が1月27日に行われる。

その後、9位から24位によるノックアウトフェーズ・プレーオフが2月16、17日と23、24日。

ラウンド16は3月、準々決勝は4月、準決勝は4月末から5月上旬に行われ、決勝は2027年6月5日にマドリードのエスタディオ・メトロポリターノで開催される。

ただし8月28日時点で注意したいのは、今回決定したのは各クラブの「対戦相手」と「ホーム/アウェー」であり、どのカードを第何節に行うかという完全な試合日程はまだ確定していない点である。

UEFAは8月29日までに試合日とキックオフ時刻を公表する予定としている。

日程が決まれば、今回の抽選結果の見え方もさらに変わってくる。

例えばリヴァプールがインテル、アトレティコとの試合をどの時期に迎えるのか。アストン・ヴィラのPSG、バルセロナ戦は連続するのか。バイエルンのアーセナル、マンU戦が国内リーグの大一番と重なるのか。

同じ8チームを引いても、試合順によって難易度は変わる。

それでも今回の抽選だけで一つ確かなのは、2026-27シーズンもリーグフェーズから見逃せないカードが続くということである。

マンチェスター・シティ対PSG、バルセロナ対マンチェスター・シティ、アーセナル対レアル・マドリード、バイエルン対アーセナル、リヴァプール対アトレティコ・マドリード、インテル対リヴァプール。

そしてその舞台には、日本人7選手もいる。

上田綺世が得点王として欧州最高峰でもゴールを奪えるのか。鈴木彩艶は世界屈指の攻撃陣を止められるのか。遠藤航、伊藤洋輝、佐野航大、渡辺剛、松岡大起はどこまで出場機会をつかめるのか。

抽選で決まったのは、まだ8つの対戦相手だけである。

だが、その8試合が今季のCL、そして日本人選手たちの評価を大きく動かすことになる。

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