ガンバ大阪 ACLエリート出場決定!韓国で江原撃破 20歳名和田が得点

ACL

ガンバ大阪がアジア最高峰の舞台への切符をつかんだ。8月11日、ACLEプレリミナリーステージで江原FCを延長戦の末1-0で撃破。決勝点を奪ったのは、途中出場の名和田我空だった。

ガンバ大阪が韓国で江原FCを撃破

AFCチャンピオンズリーグElite(ACLE)2026/27プレリミナリーステージが8月11日に行われ、ガンバ大阪は韓国の江陵総合競技場で江原FCと対戦した。

勝てばACLEリーグステージ、敗れればAFCチャンピオンズリーグTwo(ACL2)へ回る一発勝負。昨季ACL2王者のガンバにとっては、アジア最高峰のクラブ大会へステップアップするために落とせない試合だった。

90分では両チームともゴールを奪えず、勝負は延長戦へ。均衡を破ったのは延長前半13分、試合開始から数えて103分だった。後半開始からピッチに入っていた名和田が左足でゴールを奪い、これが唯一の得点となった。

ガンバは残り時間を守り切って1-0で勝利。ACLE2026/27リーグステージ進出を正式に決めた。AFC公式も試合後、ガンバのリーグステージ進出を発表している。

単なる1勝ではない。昨季ACL2の頂点に立ったガンバが、今度はアジア最高峰の大会に戻ってきたのである。

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江原FCに苦しめられた120分

スコアだけを見れば、ガンバが韓国勢を1-0で退けた試合である。しかし内容は決して楽なものではなかった。

江原は2025/26シーズンのACLEでノックアウトステージまで進んだ経験を持つクラブである。ラウンド16では最終的に準優勝したFC町田ゼルビアを相手に2試合合計0-1と競り合っており、アジアの舞台で一定の実績を積んでいた。ガンバにとって、韓国で戦う一発勝負は難易度の高いものだった。

AFC公式も試合評の中で、江原が長い時間帯で主導権を握ったと分析している。新シーズンのJ1が始まってまだ間もないガンバには、試合勘という部分で本来の状態に達していない場面もあったと評した。

実際、前半30分時点では江原が72%のポゼッションを記録した時間帯もあった。ガンバはボールを握り続けて相手を押し込むというより、守備で耐えながら少ないチャンスをどう得点につなげるかが問われる展開になった。

それでも決定的に崩れなかった点は大きい。

4日前のJ1開幕戦では浦和レッズを4-3で下した一方、3失点を喫していた。キャプテンの中谷進之介も浦和戦後には守備面の問題を認めており、江原戦を前に修正が必要なポイントとして挙げられていた。

そのチームが今度は韓国アウェイで120分間無失点。相手や試合展開が異なるため単純比較はできないが、勝ち抜けが最優先される国際大会で守り切ったことには意味がある。

明神監督の交代策から生まれた決勝点

試合を動かしたのは、明神智和監督が送り込んだ途中出場選手たちだった。

ガンバは荒木琉偉をGKに置き、中谷進之介、岸本武流、池谷銀姿郎、初瀬亮、中野伸哉、安部柊斗、美藤倫、イッサム・ジェバリ、山下諒也、デニス・ヒュメットらを先発起用。一方で名和田はベンチからスタートした。

明神監督はハーフタイムに動く。

岸本と中野を下げ、佐々木翔悟と名和田を投入。さらに後半36分にはヒュメットに代えて植中朝日を送り込んだ。

この植中と名和田が、決勝点につながる攻撃に関わる。

延長前半103分、中央でボールを受けた植中から右サイドへ展開。山下が相手陣内深くへ進入してクロスを送り、逆サイドからゴール前へ入ってきた名和田が左足で合わせた。

特筆すべきなのは、名和田が単にゴール前で待っていたわけではないことだ。

ボールが右サイドへ運ばれた瞬間に逆サイドからゴール前へ入り込み、相手DFが対応しにくい位置へ侵入している。難しい戦術用語を使えば「ファーサイドへの侵入」だが、簡単に言えば、相手がボールを見ている隙に逆側からゴール前へ入った形である。

名和田自身の技術だけではなく、植中が中央でボールを動かし、山下が右サイドを前進したことで生まれたゴールだった。

先発ではなかった選手を投入し、その選手たちが勝敗を動かす。明神監督にとっても価値の大きい交代策になった。

名和田我空が大一番で示した勝負強さ

この試合最大の主役は、やはり名和田我空である。

後半開始から出場すると、0-0の緊迫した展開の中でも積極的にゴールへ向かった。そして延長前半103分、ACLE本戦への切符を決める決勝点を記録した。さらに得点後にも中央でボールを奪ってミドルシュートを放ち、ポストを叩く場面を作っている。

単に「1点を取った若手」という評価では十分ではない。

名和田は昨季のACL2でもアジアの舞台を経験しており、ガンバが優勝へ向かう過程でも出場機会を得てきた。その選手が今度はACLE進出のかかった一発勝負で結果を残した。

若い攻撃的選手にとって重要なのは、技術や将来性だけではない。出場時間が限られていても、勝敗を左右する仕事ができるかどうかでチーム内の評価は変わる。

特に名和田のように複数の攻撃的ポジションで起用される選手の場合、必ずしも毎試合先発できるとは限らない。その中で途中出場から得点を奪えることは大きな武器になる。

今回のゴールだけでレギュラー定着まで断定することはできない。しかし、明神監督が重要な試合の後半開始から名和田を送り出し、その期待に本人が結果で応えたという事実は、今後の序列を考える上でも無視できない。

浦和戦4-3、江原戦1-0。明神ガンバの異なる二つの勝ち方

明神体制は公式戦2試合を終え、2連勝となった。

初戦となった8月7日のJ1第1節・浦和レッズ戦は4-3。34,855人が入ったパナソニックスタジアム吹田で激しい点の取り合いを制した。一方、江原戦は120分間を戦って1-0である。

まったく性格の違う2試合を勝った。

浦和戦では攻撃力を見せた一方、守備面には明確な課題が残った。しかし中3日で韓国へ移動し、今度はゴールがなかなか生まれない試合を我慢してものにした。

明神監督自身も江原戦後、どちらに勝負が転んでもおかしくない非常に均衡した試合だったとの認識を示している。その上で、最後まで走り、戦い続けた選手たちを評価した。

さらに1点を奪った後、江原が長身選手を前線へ投入してロングボールを増やしたことを受け、ガンバ側はDFラインの位置や前線からのプレス方法を調整したという。

終盤は単純に人数をかけて自陣へ引いたわけではない。相手がどこへボールを蹴ろうとしているのかを見ながら、最終ラインと前線の距離を整える必要があった。

リーグ戦なら勝点1を持ち帰る選択肢がある。しかしプレリミナリーステージは勝者だけがACLEへ進める。そうした試合を1-0で終わらせた経験は、新体制を作っている途中のチームにとって小さくない。

ACL2王者からアジア最高峰のACLEへ

ガンバにとって、今回の勝利は昨季から続くアジア挑戦の次の段階でもある。

2025/26シーズンのACL2では、ガンバが大会を制覇した。その結果として2026/27シーズンのACLEプレリミナリーステージ出場権を獲得し、江原との一発勝負へ進んでいた。Jリーグ公式でもガンバはACL2王者として「インダイレクト枠」からACLE出場を目指すクラブとして位置付けられている。

ACL2で優勝したからといって、そのままACLE本戦に参加できたわけではない。

最後に残っていた関門が江原戦だった。

そこで昨季のアジア王者としての経験を生かし、韓国のアウェイゲームで延長戦まで耐え、最後は1点を守り切った。この結果によってガンバは正式にアジア最高峰のリーグステージへ進む。

クラブの歴史を考えても重要な意味を持つ。

ガンバは2008年にAFCチャンピオンズリーグを制した経験を持つ。しかし近年はアジア最高峰の大会から遠ざかる時間もあった。大会名称や方式はACLからACLEへ変化しているが、アジアのトップクラブと競う場所へ戻ってきたことに変わりはない。

昨季のACL2制覇を「復活」の完成と見る必要はない。むしろ今回のACLE出場によって、ガンバが本当の意味でアジアのトップレベルへ戻れるのかを測る戦いが始まる。

日本勢5クラブでACLEへ。次はリーグステージ

ACLEリーグステージの組み合わせ抽選は8月18日にクアラルンプールで実施される予定である。

AFCによると、ガンバ大阪のほか、日本からは鹿島アントラーズ、ヴィッセル神戸、柏レイソル、京都サンガF.C.がリーグステージの抽選に参加する。2026/27シーズンからリーグステージは従来の24クラブから32クラブへ拡大された。

ガンバにとって重要なのは、ここからである。

ACL2で優勝できたチームが、ACLEでも同じように勝てるとは限らない。相手の個人能力、プレーの強度、選手層など、より厳しい条件が待っている。

さらに今季は国内リーグとの両立も必要になる。江原戦は浦和とのJ1開幕戦から中3日で行われ、次戦は8月15日のJ1第2節、水戸ホーリーホック戦。シーズン序盤から国内外を移動する過密日程が続く。

だからこそ、江原戦で名和田や植中といった途中出場選手が結果に直結する仕事をしたことには意味がある。ACLEを本気で戦いながらJ1でも上位を目指すのであれば、先発11人だけでシーズンを乗り切ることはできない。

明神体制は浦和を4-3で破り、江原を1-0で撃破した。華やかな攻撃戦と、120分の消耗戦。異なる二つの勝ち方で公式戦2連勝を飾ったことは、新シーズンのスタートとして大きい。

そして何より、ガンバ大阪は再びアジア最高峰の舞台に立つ。

名和田我空の左足が開いたACLEへの扉。その先でガンバがどこまで戦えるのか。本当の挑戦は、ここから始まる。

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