ロナウド&ラモスのゴールでポルトガルがクロアチアに劇的逆転勝利

ナショナルチーム

FIFAワールドカップ2026北中米大会の決勝トーナメント1回戦、ポルトガル対クロアチアが現地時間7月2日(日本時間3日)にカナダ・トロントのトロント・スタジアムで行われた。先制を許したポルトガルはクリスティアーノ・ロナウドのPKで追いつくと、途中出場のゴンサロ・ラモスが後半アディショナルタイムに決勝点を奪い、2―1の劇的な逆転勝利で3大会連続の16強入りを果たした。

試合展開、先制されたポルトガル

試合はポルトガルがボールを支配する時間帯が長かったものの、クロアチアの堅い守備を崩すことができず、決定機を作れないまま時間が過ぎていった。均衡を破ったのはクロアチアで、後半8分にカウンターアタックから先制点を奪う。ロシア・カタール両大会でポルトガルを苦しめてきたモドリッチを中心とする中盤の組織力は健在で、この日も要所でポルトガルの攻撃の芽を摘み取っていた。1点をリードされたポルトガルは、ロベルト・マルティネス監督の采配のもと、さらに攻撃の圧力を強めていくことになる。

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ロナウドのPK弾、記録づくしの一撃

流れを変えたのは後半23分だった。ポルトガルがペナルティエリア内で倒され、VAR判定の末にPKを獲得すると、キッカーを任されたロナウドが冷静に沈めて同点に追いついた。このゴールはロナウドにとって自身初となるW杯決勝トーナメントでの得点であり、41歳147日での得点はW杯決勝トーナメント史上最年長ゴールという記録も同時に打ち立てた。カタール大会での不完全燃焼な形での大会敗退から4年、自身最後のW杯を戦うロナウドにとって、この一撃は特別な意味を持つゴールとなった。海外メディアは、このゴールについて「トロントの蒸し暑い夜、大半のチャンスを作っていたクロアチアの勢いを断ち切る一撃だった」と評しており、試合の流れを一変させたゴールだったことがうかがえる。

マルティネス監督、ロナウドを下げる決断

同点に追いついた後も試合は膠着状態が続いたが、ここでマルティネス監督は今大会で初めてロナウドをベンチに下げるという決断を下した。後半36分のことである。絶対的エースを下げるという采配は、ポルトガルの選手層の厚さとチームとしての戦い方の柔軟性を示すものだったといえる。一方で、母国ポルトガルの一部メディアは、交代を告げられた際のロナウドが「信じられない」といった様子の表情を見せたと報じており、この反応が「全てを物語っている」という論評も出ている。長年チームの中心であり続けてきたロナウドにとって、途中交代という采配は複雑な感情を伴うものだったと推測されるが、この交代がまさに勝利につながる結果を生むことになった。

ラモスの劇的決勝点、レオンとの連係

試合が引き分けに終わるかと思われた後半アディショナルタイム、ロナウドに代わって投入されていたゴンサロ・ラモスが試合を決定づける。ラファエウ・レオンからのクロスに頭で合わせ、ネットを揺らした。この劇的な決勝ゴールにより、ポルトガルは2―1で試合をものにした。ACミラン所属の25歳FWラモスは、これまでもポルトガル代表で重要な場面で結果を残してきた選手であり、今大会でも途中出場から結果を出す信頼できる存在であることを改めて証明した形だ。海外メディアはこの試合について「劇的な結末」と表現し、終盤までもつれた展開の末に勝敗が決した様子を伝えている。

クロアチアの意地、幻に終わった同点弾

試合終了間際、クロアチアにも同点に追いつくチャンスが訪れた。ヨシュコ・グヴァルディオルがゴール前で押し込み、一度は同点かと思われたが、直前のプレーがオフサイドと判定され、VARによってゴールは取り消された。モドリッチにとっては自身5度目となるW杯出場であり、本人が今大会を最後のW杯と位置づけていたこともあって、悔しさの残る敗退となった。試合後、ロナウドは長年のライバルであるモドリッチについて「今でもレジェンドだ」と称賛のコメントを残しており、互いにリスペクトを持ちながら戦い続けてきた両者の関係性がうかがえる一幕だった。

ジョタ氏への追悼が重なった一戦

今回の試合が行われた7月3日(日本時間)は、ポルトガル代表として活躍したFWディオゴ・ジョタ選手が交通事故で28歳の若さで亡くなってからちょうど1年の節目にあたる日でもあった。試合前の国歌斉唱時にはスタジアムの大型ビジョンにジョタ氏の写真が映し出され、前半21分にはスタンドのサポーターが一斉に立ち上がりスタンディングオベーションを送るなど、追悼の意を込めた演出が行われた。日本のメディアもこの試合を「事故死ジョタさんにささげる逆転勝利」として大きく報じており、単なる勝敗を超えた感情的な意味合いを持つ一戦になったことがわかる。チームメイトを失った悲しみを乗り越えながら戦うポルトガル代表にとって、この逆転勝利は特別な重みを持つものだったと言えるだろう。

次戦はスペイン、決勝T2回戦へ

この勝利により、ポルトガルは決勝トーナメント2回戦へと駒を進め、7月6日にスペインと対戦することが決まっている。今大会のスペインはオヤルサバルの活躍などで攻撃力の高さを見せており、ロナウド擁するポルトガルとの一戦は大きな注目を集めることになりそうだ。自身最後のW杯でどこまで勝ち上がれるか、ロナウドとポルトガル代表の戦いから目が離せない状況が続いている。

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